オート変速機能を備えたSHIMANO “Q’AUTO”
シマノの電動変速の歴史は意外と古く2009年あたりのDURA-ACE “7970”・・・
ではなく、CYBER NEXUS!!
でもなく、多分AUTO D!!
懐かしい。4段変速だった気がする。
AUTO NEXUSなんてのもあった気がする、チェーンステーにつけたケースに乾電池入れるやつ。
はぁ・・・7970のDURA-ACEですら16年も前の話ですか。
時間の流れってやつは残酷な速さです。
さて、様々な歴史もありつつレースシーンではDURA-ACEやXTRなどで、街乗りシーンではALFINEで歴史を紡いできたSHIMANOの電動変速。
今ではDi2と総称されてますが、そのDi2で培ってきた技術の蓄積から生まれたSHIMANOの新しい一手が「オート変速」機構を備えた “Q’AUTO”(クオート)。
E-BIKE全盛の昨今ではE-BIKEでは既に存在していたオート変速だけど、Q’AUTOは通常の自転車用、ここが新しい。
さらにDi2と決定的に違うのが「充電不要」
オートライトに使用されるハブダイナモの技術を応用して回転によってハブ内部のバッテリーに蓄電し、その電力でディレイラーを動かして変速してくれます。
ディレイラーに接続されているエレクトリックワイヤーは形こそ従来のDi2と同じだけど、Q’AUTOのワイヤーはハブから出てディレイラーに接続してます。
とゆうのがQ’AUTOの仕組み。

変速レバーとディレイラーは無線接続のため組み付けるフレームを選ばないのもGOODなポイント。TICKET取り扱いブランド内だとSURLYやSALSA、E.B.S、OTSOなどで使用できるフレームがご用意可能です。
界隈では何かと話題なQ’AUTO。
初回入荷分でSURLYを1台組みましたのでそのご紹介を挟んで操作などは後半戦で↓
SURLY / MIDNGIHT SPECIAL
PRICE:¥350,000 IN TAX (ペダルなし)
SIZE:54
Q’AUTO発売記念!ってことで1台限りの特別価格で販売中です!

BROOKS “CAMBIUM”サドルやWHITEINDUSTRIESのヘッドパーツなどが組み込んであって・・・ハブダイナモまでついてます。実はかなりお得です。
オート変速ってなんぞ。
なんぞ。とは書いたけど、読んで字のごとく。
「漕いでれば勝手に変速します。」
Q’AUTOに搭載されたセンサーが速度/ケイデンス/傾斜をモニタリングしているお陰でライダー側の操作なしでディレイラーが動くんです。
そう、まさにオート変速。
SHIMANO “E-TUBE”(Di2用のPC/スマホアプリ)でプリセットの3モードの中から変速スピードを選ぶことができるので、それでOKだよってことなら組み立て時からシフトレバーなしで乗り出すことも可能。
でもシフトレバーもキチンと存在します↓
このシフトレバーの意味、それは「アダブティブラーニング」
何か必殺技みたいすよね、くらえオート変速魔法!アダプティブラーニング!みたいな。
コイツは要は「学習機能」
Q’AUTOの自転車に乗り出した時点で既にオート変速は機能してるけど、走行状況毎のライダーの好みを伝えてあげるためのシフトレバー。
Q’AUTO:「ピピピ、ケンチシマシタ。5ソクヘシフトシマス。」
ボク:「む、いやここはワイは6速がええわ(シフトアップ)」
Q’AUTO:「ピピピ、ケンチシマシタ・・・バカデアル。」
ボク:「なんやとぉ!!」
みたいなやり取りをしばらくしてもらうとライダーの好みを学習してくれて、全ての人に100点満点の変速タイミングとはいかないまでも十分に快適になるはず。
SHIMANOの説明では初期状態からラーニングまでは約6㎞だそうですが、走行速度や路面状況にもよると思うのでしばらくはつけたまま近所をブラブラするのがよさげ。

最終的にはシフトレバーは外してもOKな仕組みになっています。ます・・・が、ボク個人としては付けっぱなしにしておきたい気分。主観だけど、自転車ってエンジンが自分自身とゆう不完全さがもどかしさと共に楽しみでもある乗り物。完全なオート変速は確かに便利だし、超超超おススメだけど、「自分のタイミング」とゆう余白は残しておきたい感じ。この辺は個人差だと思います。
その他、Q’AUTOを組み込む際に注意したい点を以下にまとめておきます。さらに詳しい技術情報は店頭にてご相談ください。
・CUESグレード内での展開となるため、フロントはシングルのみ。フロントダブルの際はGRX Di2などをおススメします。
・CUESの展開に準拠していますので、変速は10or11速。
・ドロップハンドルで使用したい場合は105/ULTEGRA/DURA-ACE/GRXのDi212速用STIレバーと互換性があります。Q’AUTO自体は10/11速ですが、Di211速用レバーとの互換はありません。理由は長くなるので割愛しますが、ここ特に要注意です。
・リアハブは12x142mmスルーアクスル/センターロックディスクのみの展開(28/32/36H)
ざっくりこんなところですが、今ならお店に組み付けた現車があるのでそれを見ながら
フレームはどれにするのか、パーツ構成はどうするのか、色々お話しながら考えましょう。
もちろん、このMIDNIGHTをそのまま連れて帰ってもらっても全然OKです!
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