折り畳みフレーム “F-20RC”をできる限り軽くしたい。
与えられた今回のお題はなかなかに難しいものでした・・・
軽くするだけならぶっちゃけ簡単。DARIMOやAX、THMなんかの超がつく軽量パーツをいっぱいつける札束攻撃で軽くなるから。
でもKHS “F-20RC”は「折り畳みフレーム」
富士ヒルで自己ベストを狙う一発勝負の飛び道具な自転車にしてしまうと「輪行」と「サイクリング」とゆう実用性が失われてしまう・・・
極力軽いパーツで、実用性もあって、走りも良くて、パッケージとして適切な価格にまとめる。
しかもオーナーさんは過去にF-20RCを所有されていたことがあって、走りはよくご存じ。
「うん、明らかにメーカー完成車よりいいね!」と感じていただくために・・・いやー久々に紙カタログと長時間睨めっこしました。
でもその分、自信を持ってお出しできる1台が完成しました!
https://www.khsjapan.com/products/f-20rc/
KHS / F-20RC
PRICE : ¥99,000 IN TAX (フレームセット)
フレームセット組み上げ参考価格:¥300,000~(コンポーネントや各所のパーツ構成により変動します)
>実測重量:9.7㎏<
うんうん、ペダルや折り畳み関連のオプションパーツまで全部付けた状態でこれはかなり頑張れたんじゃないでしょうか。
各所見てみましょう↓
KHSの場合、シートポストはカーボンではなくアルミを強くおススメします。折り畳み時に上げ下げを繰り返すのでカーボンシートポストはポスト自体がかなり痛む、最悪割れます。ここは軽量なアルミをチョイスしておきましょう。
ハンドル・ステムは折り畳みに影響しない部分なので軽量化ががんばれる箇所。ステムは重量に対して費用対効果がそこまで望めない箇所なので軽量なアルミ製を。
コンポーネントはSRAM “RIVAL1”
フロントシングルをマストと考えると軽いのはSRAM “FORCE1″でしょう。でも今はFORCEとREDの機械式変速はかなりの金額がするので性能と価格のバランスを重視してRIVAL1をチョイス。SRAMは全般軽量なメーカーなのでRIVAL1でも十分に軽量です。
完成車比較で走行性はグンと上げたいとのご要望もあったので、一番予算を割いたのがホイール。
最近TICKETでは定番となってきたGOKISOハブ + NEXTIE カーボンリムの手組ホイール。
たかがホイール、されどホイール。驚くほど走りが軽くなります。
ブレーキキャリパーやタイヤも性能と価格のバランスを見つつ、軽量なものを。
自転車はここを変えたら重量半分でーす!みたいな魔法はないので、パーツひとつひとつの重量差は少ないけど、少しずつ削って削っての”塵つも”方式。
完成した自転車に試乗してみたら
「おお?・・・おおおおおおぉぉぉぉ・・!!!!こりゃいいぜぇぇぇ!!」
ひとりニヤニヤしながら築地界隈を走り回ったので、きっとこれはご満足いただけるイイ1台になっているはず。
KHSのフレームは素材がクロモリかつソフトテールが入っているので、ある程度フレーム重量があります。その分、軽量化してもヒラヒラしすぎずドッシリ感があるので、ミニベロではありますが軽量化を計るのも大いにありだと思います。
ご相談はいつでもお待ちしております。