引き継ぐ楽しみ
このMOULTONは “AM-7”
80年代にラインナップされていたスペースフレームの原点とも言えるモデル。
分割フレームのための特殊なシフトレバー台座など、同じトラス構造フレームでも細かい部分で随分と仕組みが違うのが見受けられます。
この頃のMOULTONは分割の際にはシフトレバー台座を外して、後ろフレームに固定する方法を取っていました。
今では見ない手法で台座も専用品。
これだけでもまずワクワクしてしまいます。
今回持ち込まれたフレームは現オーナーさんがご親族の方から譲り受けたとゆう1台。
年数なりに相応に痛みの多い車体でしたが、フレームのオーバーホールはもちろんのこと、塗装も当時のカラーを限りなく再現できるようにリペイント。
フレームの塗装はパウダーコーティング(粉体塗装)で行いたかったのでKADOWAKI COATINGさんへ依頼。
毎度のことですが、素晴らしい再現度と仕上がり具合です。

40年以上変わらないマスターピースとして存在し続けているMOULTONのスペースフレーム。新車ももちろんイイモノですが、こうして古いものをリペアしながら乗り継いでいくとゆうのはイチ自転車好きとしては非常に嬉しいことです。ご親族から引き継いだとゆうストーリーもまたイイですよね。
MOULTON BICYCLES / AM-7
MOULTONの修理やオーバーホールのご相談は店頭で随時受け付けております。
パーツ入手の都合上、できることとできないことがありますがまずはお気軽にご相談ください。
費用については作業内容によって大きく変動しますので都度のお見積りとさせていただきます。
活かせるものは活かしつつ。
今となっては新品での入手がほぼ無理な古いCAMPAGNOLOのコンポーネント類。
傷も少なく状態は非常によかったので、当時の雰囲気を消し過ぎないように活かせるものは活かしつつ。
プラスして、これからこのAM-7と長い付き合いになるであろうオーナーさんのお好みも反映しつつ、痛んでいる部品は交換をしました。
PAUL “RACER” と “CANTI LEVER”はやっぱりどんな自転車でも似合いますね。
もちろんMOULTONにインストールしてもバッチリです。
下世話な話をするとボクたちも商売をしていますので新車が売れるのがもちろん嬉しいです。
でも気に入った1台を大事にメンテナンスやリペアしながら乗り続けるとゆうのも自転車の楽しみ方、付き合い方のひとつです。
それに「大事に乗ってもらえる」とゆうのは自転車を仕事にしている人間としても、イチ自転車好きとしても非常に嬉しい話です。
古いMOULTONだから修理は無理か・・・と諦めずにまずは一度ご相談ください。
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