ticketにご依頼の多いレストア案件はほぼ全てalex moultonです。
様々な理由で乗らずに保管されていた車体や大事に乗ってきたけどパーツ類の経年劣化で遂に走れなくなってしまった車体など中身は多種多様。
一番多い車種はapb。
apbは現行の完成車モデルtsrの先代にあたり、日本では1000台ほどが輸入され販売されたそうです。
現在国内にどれほどの個体が残っているのかはわかりませんが、そもそも生産数が多くないmoultonで1000台とゆうと相当な台数です。
トラス形状のスペースフレームが生み出されてうん十年。
今も変わらないデザインで作られているので古い個体でも大事に乗っている方が多いのもmoultonの特徴です。
レストアと言ってもやり方は様々。フレーム以外はガラっと入れ替えてしまう場合もあれば、使える部分は当時のパーツを残す場合もあります。
それ以外で絶対に行うのがフロントサスペンションの消耗部品の交換とリアサスペンションのラバーコーン交換の2点。
apbは生産が終了してからそれなりに年数が経っていますが、先に書いたように輸入された台数も多いモデルのためサスペンション周りの補修部品は未だに生産されていて手に入ります。
moultonフレームの核でもあるこの部分を新品に交換できるのはありがたいですよね!おかげでレストアしたapbは元来の走行性を取り戻してまだまだ活躍できるようになります。
昨年末に2台のレストアを行ったのですが、方向性がガラっと違う2台だったので見比べてみてください。
作業の方向性で金額や納期も変わりますので店頭にてお問い合わせください。
<元からあるパーツを活かせる部分は活かすパターン>
サスペンション周り以外は使える部分は使ってレストアしたパターンがこちら。
交換したのはタイヤ/Vブレーキ/グリップ/サドル
それ以外はクリーニングをしてそのまま使用しています。
便宜上レストアと書きましたが、オーバーホールくらいの感じです。
元の姿を極力残したい方におススメです。
<フレーム以外は全て交換してしまうパターン>
こちらのapbも元は変速仕様でしたが、各所パーツの痛みも激しく
オーナーさまもスタイルからガラっと変えたいとのご要望でしたのでパーツを全て交換しています。
white industriesのエキセントリックハブを使用してシングルスピード化を行い、スッキリとした足回りに変更。
さらにpaulのブレーキ、white industriesのフリーやクランクを搭載してシルバーで仕上げた極上仕様のapbとなりました。
フレームのオーバーホールももちろん行っているのでパーツ代も含めると金額は高額になりますが、価値のあるカスタムです。