香川県は高松市の自転車メーカー “TYRELL”
「止まる・曲がる・走る」
自転車である以上当たり前にできることですが、この自転車の基本を磨き上げることこそが自転車の値段の差になってでてきます。
FCXはそんな自転車の基本をとことんまで追求した上で、さらに折り畳み機構を備えたフレーム。
自転車の基本を疎かにしないとゆう前提の上で、精度の高い折り畳み構造と軽量化、走行性を持たせる。
全てを妥協なく突き詰めたTYRELLのフラッグシップモデル。
生産を全て香川の自社工場で一本一本ハンドメイドする至極のフォールディングバイクがFCXです。
https://tyrellbike.com/products/fcx/
TYRELL / FCX
PRICE:¥361,900 IN TAX (フレーム&フォーク)
サイズ:M
※FCXは完全受注生産となります。現在は受注期間外のため新規オーダーは承れません。次回の受注期間については決定次第、お知らせいたします。
ここまでやってる自社生産
フレーム素材は皆さん大好き、クロモリ。
走行性と快適性を両立させているのに、ここまで複雑なフレーム造形をクロモリでやってる時点で
既に手がかかりまくっているんですが、今回注目するのはフレームではなくて
ここ。
そうフロントフォーク。
FCX用のフロントフォークはカーボン製ですが、なんとこれも自社生産・・・!
自転車に使うカーボンは主にCarbon Fiber Reinforced Plastics(CFRP)と呼ばれるもの。
CFRPの加工整形には用途に応じて、RTMとかプレスとかハンドレイアップとか色々なやり方があるんですが
TYRELLで採用しているのは「オートクレープ」
雑に言えば、「レンジでチン」
カーボンを自社生産するのってホントに大変なんです、技術はもちろん設備面でも・・・
カーボンシートはナマモノみたいなものなので加工前のシート(プリプレグ)は-20°近くで冷凍庫保存しないといけないし使用期限もあるし・・・
オートクレープで整形する場合は専用の窯も必要だし・・・
しかもそれを折り畳み構造を持たせた上で生産している、と。
ここまで拘るのは全ては追い求める性能のため・・・
このカーボン生産の設備を自前で準備してるなんて・・・さすがやでTYRELLさん。
パーツももちろんコダワリの仕様
FCXは既存モデルのFXやFSXと同様にフレームセットか完成車仕様かを選択可能。
今回はフレームセットでオーダーいただいた上でオーナーさんコダワリのパーツで組み上げた超がつく高級仕様。
値段は言えないけど、超高いです。
でもご心配なく。
完成車仕様なら¥500,000くらいからラインナップされてますんで。(↓の写真がその完成車)
さて、話戻って今回のFCX。
まずは何より、ホイール。
実は国内市場では珍しい小径サイズのカーボンリム。
TICKETでは台湾のファクトリーブランド “NEXTIE”のものをおススメしています。
リム面の仕上げやロゴ、穴数など様々な仕様がオーダーできるのにリーズナブル、これはいいリムです。
そしてハブは説明不要のMADE IN U.S.A “CHRISKING”
回転がいい、仕上げがいい、精度がいい・・・色々褒めたい部分はありますが・・・
何より音がいい!!
コンポーネントはSRAM “FORCE AXS” にWHITEINDUSTRIES “R30” のフロントシングル仕様。
無線の電動変速 “AXS”は何も競技に打ち込むエンスーな人だけが嬉しいものじゃないんです。
変速ワイヤーがないとゆうのは、実は折り畳み自転車にも大きな恩恵があって
「折り畳み時のワイヤーの折れや断線のリスクがない」
折り畳み自転車あるあるです、ホントに。
不慣れな頃は折り畳みと展開手順を確認しながら作業していてワイヤーの行方を見てなくて・・・
慣れてくるとそれはそれで、ふとした油断で・・・
AXSはそういった折り畳みの開閉時のリスクを少なくしてくれるおススメのコンポです。
もう一点、FCXをオーダーする時の楽しみが「フレームカラー」
塗装はFXやFSXと同じで、粉体塗装でお馴染みのカドワキコーティングさん。もちろん国内塗装。
TICKETの店頭にはTYRELL版とカドワキ版、どちらのカラーサンプル帳もありますので
プリントではなく実際に塗装をしたプレートを見ていただけます。
しっかりと仕上がりのイメージを確認してからオーダーいただけます。
全てをハンドメイドで生産するため、流れ作業での量産が効かないため、期間を設けての台数限定受注となっているFCX。
次回の受注期間はまだ決まっていませんが、決まり次第TICKETのホームページでも告知しますので
FCXをご検討中の方は細目に覗いてもらうといいかと思います。
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