自転車の駆動系統で見かけるのは概ね3つ。
チェーンドライブ
シャフトドライブ
ベルトドライブ
市場に存在する自転車のほとんどはチェーンドライブです。
金属製のチェーンで前後ギアを繋いでペダルを回すことで駆動します。
シャフトドライブはほぼ絶滅危惧種。
ないことはないんですが生産性の悪さ、メンテナンス性、重量などの面から思ったほど普及していません。
数年前にセラミックスピードがプロトタイプを発表してましたがどうなったんですかね・・・
おもしろそうな構造してたんですけど・・・
最後にベルトドライブ。
これは珍しいながらも各所で活躍しています。
ticketで言うとstrida。これは全てベルトドライブです。
今回はe.b.sのミニベロフレーム “flort451r”でベルトドライブ仕様の特注フレームを作ってもらいました。
ベルトドライブとはなんぞや?
色々ご説明しようと思います。
http://ebscycle.com/froat-451-r/
e.b.s / flort451r
price : ¥138,000+tax(フレーム&フォーク)
(注:ベルトドライブ仕様へのカスタムは別途費用がかかります)
ホイールサイズ:20インチ(ETRTO451)
~ベルトドライブの特徴~
ベルトドライブに使用するベルトはアメリカ・ゲーツ社のベルト。
オートバイや重機、大型車両用のベルトを生産するマーケットリーダーなメーカーです。
見た目にはわかりませんが内部に特徴があります。
ただのゴム製ベルトではいずれ「伸び」が出て駆動効率の悪化やギアから外れてしまう可能性があります。
そのリスクを少しでも減らすために内部にカーボン繊維のシートが封入されているんです。
これによって引っ張り強度が大幅に上がり耐久性が抜群に良くなります。
このカーボンシートは専用のものが使われており、ゴムの弾力をなくすほどの硬度ではないため
ペダリングした際にギッチギチに硬くて回しづらいとゆうこともありません。
ベルトドライブ仕様は優れた性能を持っており、システムとしては信頼性の高いものですが
メリットだけではなくもちろんデメリットもあります。
~メリット~
・注油の必要がない、つまり錆びない(これが導入の一番の理由)
・ベルトの寿命が非常に長い
・洋服を汚しにくい(あくまでチェーンに比べてなので0ではありません)
ベルトドライブにして一番何が嬉しいかと言うと、やはりチェーンの汚れとおさらばできる点でしょう。
金属ではないので注油をする必要がない。むしろしてはいけない。
錆びたチェーンで漕ぐとギコギコいいますが、ああゆう症状は起きません。
~デメリット~
・専用フレームになるため導入のハードルが高い(主に金額面)
・外装変速が使用できない(内装は可能)
チェーンと違い、ベルトはカットすることができないため通常のフレームには取り付けができません。
フレームの一部を分割するなどのチェーンドライブ用の加工が施されたフレームのみ取り付けが可能です。
ticketで取り扱いのあるsomaなどはそういったモデルもラインナップされているので
surlyに入れてみたい!と思った方はフレームの加工代金を考えるとsomaも検討対象に入れてもらうといいかもしれません。
チェーンとどちらが優れているとゆうものではないので用途に合わせて使用するといいですよねと考えてもらえるといいかと思います。
如何せん特殊な仕様の自転車ですのでベルトドライブの話が長くなりましたが
その他も見逃せないポイントが詰まった車体です。
まず塗装はkadowaki coatingさんの仕上げ。自転車フレームで一般的なアクリル塗装ではなく、強い塗装面と色の奥行きが出る「粉体塗装(パウダーコーティング)」は施工金額はかなりの額になりますが仕上がりに確かな違いが出ます。
気に入ったカラーで長年乗り続けたいとゆうユーザーさんにはおススメの塗装です。
ベルトドライブ仕様に粉体塗装、各所に散りばめられたハイエンドパーツの数々。
e.b.s製のクロモリフレームにベルトドライブ+内装11速で軽快かつストレスフリーな乗り心地に仕上がった極上のミニベロです。