needleはe.b.s の中では比較的新しいモデル。
1インチスレッドステムにディスクブレーキを搭載しながらも
kaisei019パイプを使用したフレームは華奢に見えて、しっかりとした剛性感とクロモリ特有のウィップ感が気持ちの良いフレーム。
昔と今が交差する特徴的な佇まいが人気の秘密です。
今回組み立てたneedleは既存のneedleをさらにブラッシュアップしたスペシャルモデル。
e.b.s工房にお願いして1本だけ作ってもらいました。
一見するとロークリアのロードだなーで終わりそうですが
実はスペシャルな部分が多々ある素敵な1台に仕上がっています。
トラディッショナルなクロモリフレームと現代のスタイルが融合した自転車をご覧ください。
e.b.s / needle
price:¥159,500 in tax (frame&fork)
color:raw clear (+¥22,000 in tax)
ディスクブレーキローターは前後共に140mmの設計
通常仕様の場合、ディスクブレーキ台座はインターナショナル
<フレームには多数の加工を加えています>
オーダーに際してオーナーさんと打ち合わせを重ね、
加工内容を工房に相談し、パーツの入荷を待ちに待ち・・・
完成までに要した時間はかなりのものですが、それにふさわしい仕上がりです。
・ブレーキをフラットマウント
通常仕様はインターナショナルマウントですが、ロードバイクやグラベルバイクで一般的になっているフラットマウント仕様に変更
・併せて前後をスルーアクスル化
オーナーさんからの要望でもあった輪行時のホイールの脱着のしやすさ。
それを解決するには「スルーアクスル」が一番。
クイックレリーズと違ってホイールがズレなく元の位置に戻せるので些細なブレーキの調整もいらない優れモノです。
・ブレーキホースのフレーム内装
これは美観の話。
フレームに這わせてタイラップで固定するのが一般的ですが、せっかくの針のように細いneedleなので
フレームの美しさをより強調すべくリアブレーキホースはフレームに内装できるように加工してあります。
・シフトアウター受けはなし
これもブレーキホース内装から続く美観の話。
ワイヤー引きコンポーネントを使う場合、アウターを受ける台座がフレーム各所にありますがこれも無しにしています。
じゃあコンポーネントはどうするのか。
凄い時代です、「無線電動シフト」を使用しています。
sram “force axs”のフロントシングル/リア12速仕様。
ワイヤー引きコンポーネントと同じようにレバー操作で変速するのですが、電気信号での変速なので
スイッチを押しているだけ。
ワイヤー引きコンポーネントのようなグイっとゆう押し込み感がないので
ロングライドでの手の疲労軽減にも期待できますし、手の小さい方にもおススメ。
あと、何よりカッコいい。
相応に値段はしますが、導入の価値は大いにある、今おススメのコンポーネントです。
forceはセカンドグレードに当たりますが、サードグレードrivalでのaxs発売も決まっています。
グッと値段も下がるので導入ハードルが下がりますね。入荷はもう少し先ですがこちらも期待大です。
フレーム各所に色々と加工を加え、sram axsやwhite industriesのハブ、クランクなどてんこ盛りの自転車になったので
お値段もかなりのものですが、変速の快適性と自転車自体のライドフィール。
組み上げて試乗してる間、一人ニヤニヤが止まりませんでした。
いつかは乗ってみたい!と思わせてくれる1台でした。