バイカーはあっという間に解散してしまった。みなさん長距離運転なので、天気が崩れる前にさっさと帰宅したいのだろう。私は小雨が降る中、登ってきた峠を一気に下った。前日に着ていたサイクルジャージは、乾くはずもなくビチャビチャ。Paded shortsなんてはいていたら、おしっこ10回分吸ったようにボテボテになりそうだったんで、半パンだけはいた。とにかく、目指すは角島。山口県の左上、本州の北側の端っこに浮かぶ島。千畳敷に寄り道したせいで、大分体力を消耗してしまった。が、友人iに勧められたところ。行かないわけにはいかない。行けと言われりゃ、どこでもいってやる!地の果てまでも行ってやる!Bring it on!
そして、別に急ぐ訳でもなし。自由気ままな一人旅。
下山して見上げた山の上は、雨雲で覆われていた。キャンプするなら、標高が低いところの方がよかったんだ。変わりやすい天候、強風、崖っぷち、何もかもが間違いだったが、いい出逢いがあった。それでよしとしよう。
しかし、しかしだな、どんどん雨脚が強くなって来る。小さい川は茶色く濁り、今にも氾濫しそうだし、坂を上ろうとすると、5cmほどの茶色い水がドドーーーッと上から流れて来る。靴から水が飲めるくらい溜まり、視界が恐ろしく悪い。時折見える海が荒れに荒れていて、よくわからない警報も鳴っている。約30kmを恐る恐る走り、途中のコンビニでジャガリコを購入。というのも、千畳敷のキャンプ上で一人、ジャガリコにお湯を注いでマッシュポテトにして食べてるオーノさんがいて、『日本人はスゴいことをするやつらじゃ』とびっくり仰天。そこで、角島でこのジャガリコマッシュを食べることに決め、コンビニでお湯を注ぐ。バックに入れて、角島を目指す。
ようやく念願の角島大橋に到着、した頃には私のマッシュは完全に冷えきっていたが関係ない。車で来ている観光局の傘が次々に破壊され、やむなく車へ戻っている。一眼レフカメラで写真を撮りたいが、もう雨風が半端なく、感動どころでない。Wifiのつながらないお古のiphoneを取り出し、とりあえず笑顔&Not笑顔で記念撮影。角島に渡ってもよかったが、この台風の中、島に行っても楽しめないだろう。それもキャンプだ。その上、渡ったはいいけど、悪天候のため橋が封鎖される可能性もあるという。ここからの絶景を見に来たんだから、これはもうリベンジするしかない。戻ってくる理由がまた一つ増えた。角島を目の前に、オーノさんに教えてもらったマッシュを食べる。しかし、食べて2度びっくり。冷たくても、かなり美味しいではないか。ジャンクっぽさと、この台風がマッチした瞬間。やけクソなのか、ある程度の達成感を味わえたのか。でも、宇部からここまで来れて満足。残りは最悪山陰本線に乗って輪行してしまえばいいと思ったのだ。
(今まで自分自身の写真は解禁していなかったんだな。というのも、この聖地、山口県自転車旅をしている時は、ブログを書かされるとは思っていなかったんだな。社長命令で書くことになり、後々になって角島での写真がほとんどないことに気づいたんだな。敢えなく解禁したんだな。あ〜。あ〜。)
一応、笑顔です。とりあえずアナザー聖地に到着したんでね。あのですね、ここの海、卒倒しそうになるほど美しい色してるはずなんです。でも。。。
角島に到着した時は豪雨というより、暴風。このスポットでジャガマッシュ食べる。
マッシュ伝授。オーノさんありがとう。東京に戻ってきてからも、このようにして食べてるよ。